還元くんと出会った日、怪しい壺が母との最期を変えた——水素の真実とは？
「母の“ステージ4”の宣告と、止まらぬ焦り」
細くなる手首、笑顔の奥の影
母がステージ４の子宮頸癌だと分かり、全摘手術をして抗がん剤治療を受け、一度は回復したかのように見えましたが実際はそうではありませんでした。
やがて母は何度目かの入院をしました。
母が病院のベッドに横たわる時間が長くなるにつれ、僕の中には言葉にできない焦りが積もっていきました。
日に日に細くなっていく手首、無理に作ったような笑顔。
「大丈夫」
と言って笑う母の顔に、どこか影が差していたことを、今でもはっきり思い出せます。
ほぼ毎日のように病院へ行っていたんですが、母の病室に行くと病室の外にまで
「苦しい、、、苦しい、、、」
と 息遣いの荒い、母の苦しむ声が毎回、聞こえてくるようになりました。
病室に入る事を毎回躊躇して、毎回、まずは自分がしっかりしなきゃと気合を入れなければとてもその部屋のドアを明ことができませんでした。
それまでの僕は、幼少期、母から虐待を受けてPTSDに悩まされて、母をずっと恨み続ける人生でした。
母とは一切口を聴かなくなり、成人を迎えた頃あたりから、少しずつ口を聞くようになったのですが、ずっと心の奥底では母を許せない僕がいました。
「母を許せなかった僕が、変わった日」
息子でいるだけじゃ足りなかった
でも、そんな事など、もうどうでも良くなるくらい、苦しむ母を少しでも楽にしてやりたい、という気持ちしか僕の中にはありませんでした。
病院の担当の先生の言葉には、確かに一つひとつ根拠があって、僕もそれを信じたかったんです。
医師の処置や薬に頼るのはもちろん大事なことなのかも知れません。
それもどこかでは分かってたんです。
だけど…医療機関に任せているのに、毎日母の気力が失せてガリガリに痩せていく一方で疑問を感じずにはいられませんでした。
僕は、母の“命”という大切な炎を前にしたとき、ただの“患者の息子”ではいられなくなりました。僕の心のどこかで、こんな気持ちが消えなかったんです。
「このままじゃダメだ。僕にできることがあるんじゃないか」
という気持ちでした。
「医療の限界を前に、僕が取った行動」
“母の未来”を検索する夜
何かしら、母の力になれる方法はないか。そう思った僕は、藁にもすがる気持ちでインターネットで情報を探し始めました。
夜な夜な、スマホやパソコンの画面を眺めては、目を擦りながらページをめくっていきました。
今思えば、まるで“母の未来”を検索してるような感覚だったのかもしれません。
ある時、要約すると「水素が母の良い」という内容の記事が目に止まりました。
何？ 水素？ 僕は、中学校にはほとんど行っていなかったし、たまに行ったとしても、その当時、最先端の睡眠学習を僕は取り入れていたので、水素という物質が全く分からなかったんです。
ちなみに、睡眠学習の効果が出始めるのは、まだもう少し時間がかかるようです。
あれから４０年経っています。
話を戻します。
「健康に水素が良い？ 水素って、風船に入れるやつじゃなかったっけ？」
なんて本気で思っていたくらいなんです。まだこの時、還元ボトルに辿り着く前の話です。
これまで何度か「還元くん」という怪し過ぎるツボも検索に引っかかって出てきていたんですが、この風貌とネーミングを見て、怪しいとしか思わなかったので、特に調べることもせず全てスルーしていました。
水素が良い、という情報が僕の中に入った後も、何度も何度も、怪しいツボの情報を目にする機会が増えていったんです。
何度も目にするので、僕は「もしかしたら」という気がして来て、一度、怪しい壺の事を調べてみようという気になりました。
「還元くんという“壺”への冒険が始まった」
ただ知りたかった、“希望があるかどうか”
その日から僕は、この“怪しい壺”の正体を探る冒険に踏み出しました。
手にした武器は、スマホと…パソコン、そして希望です。
でも、最初の敵は、情報そのものだったんです。
「還元」「酸化」「電子」「原子」水素」…。
画面の中に並ぶ言葉たちは、僕にとっては未知の生き物でした。
まるで異世界の言語みたいで、読めば読むほど頭がこんがらがってきました。
一文読むたびに、まる小説の難解な設定を説明されているかのような気分でした。
どれもこれも、“専門用語”という名の分厚い壁が僕のゆくてを、はばみました。
それに追い打ちをかけるように、記事を書いている人たちの文章がまた…びっくりするほど心に響かないものばかりだったんです。
「これって、自分の知識を見せびらかしてるだけじゃないの？」
と、思わずにいられないほど難解で、機会的で冷たい文章ばかりだったんです。
僕が知りたいのは、
“この壺は、母に希望を届けられる存在なのか”
という、ただそれだけでした。
でも、ネットの海に浮かぶその情報たちは、まるで氷山のように冷たくて固くて、深かったんです。気づけば、僕の心はどんどん凍りついていきました。
こんな説明じゃ、母に伝えられないからでした。
希望どころか、母に混乱だけを渡すことになってしまいます。
その瞬間、苛立ちと悔しさが胸の中でぐるぐると渦巻きました。
母の苦しむ、あの声を思い出すたびに、僕は睡眠学習を信じた自分の無知を恨んだんです。
…笑うとこですよ。
「なんで、俺はこんなにも何も知らないんだ…」
と思いました。
でも、そこで立ち止まっているわけにはいきませんでした。
僕には、見失いたくない目的があったんです。
それは—“母にもう一度、未来を信じてほしい”という希望です。
これまで母を恨み続けて親孝行を１つもした事のなかった、この時の僕の、願いでもあり使命でした。
還元くんについて、何が書いてあるのかさっぱり分からなかった僕は、この壺の正体を突き止めるために、僕は本気で決意しました。
「“言葉の壁”と戦いながら、少しずつ見えてきたもの」
あきらめなかった理由
「よし、とことん調べてやる。分からないなら、分かるまで絶対に知り尽くしてやる」
と本気でした。
それほどに僕の中では、還元くんがただの“物”ではなく、“可能性そのもの”に見え始めていたのです。
なぜならそれは皮肉な事に、難しい事ばかりが書いてあったからでした。
そんな僕の前に最初に立ちはだかったのは、まさに“言葉”の壁でした。
「還元とは？」「電子って、なに？」「酸化って……なんだっけ？」
どれもどこかで聞いたことはあるような気はする。
でも、まるでその言葉の意味がわからないんです。まるで目の前に並べられた暗号のようでした。
中学時代の不登校や授業で睡眠学習を信じていたツケが、まさかここで回ってくるなんて思ってもいなかったんです。
調べても調べても、どの解説も専門用語まみれで、僕の脳にはまったく届きませんでした。
大袈裟ではなく、文章を１行読んだだけで、思考がフリーズするような感じだったんです。
「どうして、誰もが“分かる言葉”で教えてくれないんだろう」
という気分でしかありませんでした。
本気で“母のために”知ろうとしているのに、そこにある情報たちはまるで読み手に無関心だったんです。
でも、それでも僕は必死で学び続けました。
意味が分からない単語を見つけたら、まずはその言葉をすぐに調べながら少しずつしか進みませんでした。
その調べた言葉の中にまた知らない言葉が出てきたら、さらに調べました。
でも、不思議なことが起こりました。
ある時、ふと、点と点が線になる瞬間が訪れたんです。
バラバラだった知識が、少しずつ、繋がっていきました。
「水素」の役割が、ようやく“絵”として図として見えてきたんです。
その瞬間、ただの健康グッズじゃない事が
「僕の中で確実になりました」
還元くん”という、最初は怪しくて敬遠していた“変な壺”がです。
でも、その中に秘められた仕組みや背景には、僕たち人間の
“生命の在り方”
に向き合う、大きなテーマが潜んでいる事を知っていったんです。
たったひとつの怪しい壺を通して、僕はいつの間にか、
“命”について考える旅の中にいたのです。
これはもう、単なる商品との出会いじゃありませんでした。
それは、誰かを守りたいと願う側の人間にとっての、
“希望との出会い”
だったのかもしれない――
そう思い始めていたのです。
還元”って、なんだろう？この言葉を最初に見たとき、正直
まったくピンと来ませんでした。
「セールの還元？ポイント還元？… なんか戻ってくるやつ？」
そんな程度の、ふんわりした理解でした。
でも、僕が辿ってきた“母への希望の旅”の中で、この「還元」という言葉が、とても深く、特別な意味を持ちはじめたんです。
まずは、調べてみました。
・物質が酸素を失うこと
・物質が電子を得ること
・元の状態に戻ること
理屈は分かる。…ような気がする。
でも正直なところ、こういう定義を読めば読むほど、心が離れていく感じがしたんです。まるで、温度のない世界の言葉たちでした。
冷たくて無機質で、魂が宿っていないように思えてなりませんでした。
でも――僕が、母のことを想いながら“還元”という言葉に触れた時そこに感じたのは、まるで違う質感でした。
僕が感じた“還元”は、母の“元気を取り戻していくプロセス”そのものでした。
ボロボロになった心が、ゆっくりとほぐれていくような。
暗いトンネルの中で、ほんの小さな光が差し込んでくるような。
そういう“生きる希望”の火ダネみたいなものだったんです。
科学的に言えば、酸素を失うこと。
電子を得ること。
でも、人の身体にそれが起こる時って、
同時に“心”にも、静かな奇跡が起きてるんじゃないか――
僕は、そんなふうに思ったんです。
そうであって欲しかった、という言い方の方がしっくりきます。
「還元という言葉が、“祈り”に変わった瞬間」
「優しさの結晶、目立たないヒーロー」
そして、それを陰で支えていたのが「水素」だという事がわかりました。
僕はそう理解しました。
水素は、まるで“目立たないヒーロー”みたいな存在です。
派手な演出もなければ、カッコいい武器も持っていません。
でも、誰かの中で暴れている“酸化を、そっと自分の中に引き受けて、静かに水になって、体の外へと姿を消していく。
その姿は、まさに“献身”です。
何かを奪わず、傷つけず、ただ「身代わり」になるために存在している”。
そして、必要なところにだけ、そっと現れる。
まるで、誰にも気づかれないところで、人を支えてくれる“優しさの結晶”みたいな存在でした。
だからこそ、僕の中で“還元”という言葉は、ただの化学現象ではなく、
「人を元の姿に優しく戻す、心のプロセス」
に変わっていったんだと思います。
それは、母の病を前に、何もできない僕自身が、少しずつ前を向くための“きっかけ”でもありました。
還元”――
それは、物理の言葉じゃなく、僕にとっては“祈り”のようなものだったのかもしれません。
僕たちは、毎日何気なく呼吸をして、生きるために食べ物を口に運び、
その栄養と酸素が、体の中で見事な連携プレーをしながら、エネルギーを作り出してくれています。
この仕組みそのものは、人間にとってかけがえのない“命の工場”です。
けれど――
その工場の片隅では、ほんの“わずか2%の酸素”が、思いもよらない「変化」を起こしていたんです。
その酸素は、突然 “活性酸素”という姿に変わり、まるで糸の切れたタコのように、制御不能な状態になって暴れ始めます。
想像してみてください。
空高く優雅に舞っていたタコの足が、突然ぷつんと切れた瞬間――
そのタコは方向を見失い、あっちへこっちへと、空の中を狂ったように揺れ動く姿。
活性酸素とは、まさにそんな存在なんです。
安定を失ったその酸素は、なんとしてでもバランスを取り戻そうとして、僕たちの体内にある
“正常な細胞”から電子を強引に奪い取ろうとするんです。
電子を奪われた細胞は、“酸化”というダメージを受け、じわじわとその機能を失っていきます。
シミ、シワ、肌の老化――
さらには、体の深部で起こる様々な不調。
これらの多くは、この“酸化”によって引き起こされているんです。
まるで、敵の見えない戦場で、静かに「むしばまれて」いくような感覚です。
そして――
そこに、静かに現れた“影のヒーロー”がいました。それが、「水素」でした。
水素は、宇宙で一番小さな存在なので、存在感なんて、ほとんどありません。
でも、その小さな粒子には、想像を超えるほどの優しさと覚悟が詰まっていたんです。
活性酸素を真っ先に探し出し、迷いなく“電子”を差し出します。
その瞬間、暴れていた活性酸素は安定を取り戻し、元の穏やかな“酸素”へと姿を変えます。
一方、水素は――
自らの電子を渡したことで“酸化”され、
「水」という姿になって、体の外へとおしっことして排出されていくのです。
まるで、誰にも気づかれないまま、誰かを救って、自らはその場から去っていく、そんなヒーローのような存在です。
僕は、この仕組みを知った時、頭の中で、「ババ抜き」だと思いました。
1枚だけ残された“ババ（ジョーカー）”を、みんながそれを引きたくないと恐れながら、慎重にカードを抜いていくゲームです。
活性酸素は、まさにその“ババ”でありジョーカーです。
誰もが触れたくない、誰もが抱えたくない、手元に残れば勝てない、“やっかいなカード”です。
でも、水素だけは違います。
自らババを引き取り、その場からスッと姿を消していきます。
水素とは、まさに、
「自らババを引き受け、誰かの未来を守るために、そっと消えていくヒーロー」
のような立ち回りをしてくれるんです。
僕は水素という物質を理解した瞬間、
“還元”
という言葉が、ただの化学用語ではなく、
“人を守るための美しい行為”
だと、初めて心で理解しました。
この水素の働き――
それこそが、「還元くん」という“あの怪しい壺”の本質だったんです。
還元くんの正体を探るこの長い探求のなかで、僕は衝撃的な事実を知りました。
「活性酸素との戦い、ラスボス“ヒドロキシラジカル”」
水素は“味方は守り、悪だけ倒す”存在
「活性酸素には、４種類あるという事でした」
・スーパーオキシドラジカル
・過酸化水素
・一重項酸素
・ヒドロキシラジカル
活性酸素は、1種類じゃなかったんです。
しかも、活性酸素には“ラスボス”が居たんです。
最初は「また覚える事がたくさん出て来た」と圧倒されました。
でも、読んでいくうちにわかってきたんです。
この中に、本当に恐れるべき“真の敵”ラスボスが潜んでいることを知ったんです。
それが、「ヒドロキシラジカル」でした。
他の３つとは“格”が違っていたんです。
たとえば、他の活性酸素は、体内に侵入してくる細菌をやっつけてくれたり、傷口を守る殺菌作用を担ってくれていたりと、“防衛隊”として活躍してくれている側面があります。
でも、ヒドロキシラジカルだけは違いました。
・体の中で分解できない
・しかも、他の活性酸素よりも100倍もの酸化力まるで、
“敵の中の敵”
それがヒドロキシラジカルだったんです。
これが、母の命を、むしばんでいたものかもしれない訳です。
多くの人の老化や不調の“根っこ”になっているのかもしれない訳です。
なんとかして、
「ヒドロキシラジカルだけをやっつける方法はないのか？」
そこに現れたのが――
あの、静かで目立たない“ヒーロー”、水素でした。
驚くべきことに、水素はこの“最凶の敵”ヒドロキシラジカルにだけ反応するという事も知りました。
何度も調べて、学術的な報告も読みあさっていくうちに、水素という物質の持つ“選択的な働き”が、どうやら本物であることが僕の中でハッキリと見えてきたんです。
つまり、水素はこう言っているんだと思うんです。
「味方は守る。でも、本当の悪だけは許さない」
他の活性酸素、つまり
・体を守ってくれるスーパーオキシドラジカル
・傷口をケアしてくれる過酸化水素
・脱臭や有毒物質の分解をしてくれる、一重項酸素これらには、一切手を出さず、
ただ――
“ヒドロキシラジカル”という“唯一の悪”
にだけ反応してくれるんです。
水素は、自らの電子を手渡し、ヒドロキシラジカルの暴走を止めてくれるんです。
そして水素は、自らは水となって静かに消えていきます。
誰にも見られることなく、誰からの評価を求めることもなく、ただ
「誰かの健康と未来のため」
に、自らの命を差し出す存在。
これを“献身”と呼ばずして、なんと呼ぶのでしょう？
還元――
それは、
「戻ること」
「取り戻すこと」
そして、もう１つ、忘れてはいけない事は
「誰かを守ること」
でもあると、僕は知ったんです。
長かった“壺の旅”も、ようやく終わりが見えてきました。
振り返れば、始まりはたった一つの想いでした。
「絶望の淵にいた母に、少しでも希望を取り戻してほしい」
その想いだけが、僕の背中を押し続けていました。
化学や生物の知識なんてまったくなかった僕が、
「還元」や「酸化」や「活性酸素」
なんて言葉に立ち向かい何度も立ち止まり、何度も挫けかけながらも、ここまで歩いてこられたのは――
全部、
「母のために何かをしたい」
っていう、たったひとつの“祈り”みたいな感情だったんです。
そして、そんな想いが導いてくれたのが――
あの、最初はただの“怪しい壺”にしか見えなかった
『還元くん』
でした。
「この“怪しい壺”が教えてくれたこと」
還元くんは、ただの道具じゃなかった
今思えば、還元くんはただの壺じゃなかったんです。
“技術の塊”でもあり、でもそれ以上に“想いの器”でした。
この中には、「人の健康を守りたい」という、静かな優しさが詰まっていたんです。
そして僕は、それを受け取った一人でした。
知識のない僕に、道を照らしてくれた“灯り”でした。
疑い深い僕の中に、そっと染み込んできた“希望”です。
還元くんという存在は、僕にとって、そしてあの時の母にとって、
「可能性を信じるという行為そのもの」
だったんです。
僕が持ち帰ったのは、単なる豆知識の詰まったレポートじゃありませんでした。
この世界には、まだまだ目には見えない
“想いの力”
が存在している。
そう確信できただけでも、この冒険には、きっと意味があったんだと思っています。
「“信じる力”が導いた、もうひとつの真実」
「水素とヒドロキシラジカル、そして母の命」
この話を「ただの不思議な体験談」として終わらせてしまうのは簡単です。
でも、僕が伝えたいのは「信じることでしか見えない世界もある」ということ。
還元くんがすべてを変えたとは、僕は言いません。
母の命と向き合う中で、僕の中で確かに何かが変わったのは事実です。
現代の医学が届かないところに、自然の力や水の力が静かに働いているのだとしたら。
それを受け入れるかどうかは、誰かの経験ではなく、
“あなた自身の人生”
の中で判断してほしい。
願わくば、この記録が誰かにとって「小さなヒント」になりますように。
「あなたへ伝えたい、“信じる力”のこと」
それでも誰かを想うあなたへ
もし、あなたの大切な人が――
誰にも見えない場所で、静かに苦しんでいたら。
もし、自分の手には何の力もないと感じて、ただ、立ち尽くすことしかできなかったら。
僕は、そんな自分を何度も経験しました。
それは、無力感ではなく、“絶望”でした。
「こちらの記事」→母との別れの詳細を綴っています。
目の前の人の命が少しずつ遠ざかっていくのに、何もできない自分。声をかけても、涙をこらえても、何ひとつ変えられない自分。
でも――
そんな僕でも、できたことがありました。
それは、「知ろうとしたこと」。
それは、「伝えようとしたこと」。
それは、「最後まで信じようとしたこと」。
人を変えるような魔法は、きっとこの世に存在しません。
だけど――
そんな想いから生まれた行動は、
「時を越えて、名前も知らぬ誰かの“選択の勇気”に変わることがある」
と僕は信じています。
還元くんという、怪しい壺が僕に教えてくれたのは、化学の仕組みや体のメカニズムなんかじゃありません。
「無力な自分でも、何かを変えられるかもしれない」
という“希望”でした。
もし今、この画面の向こうで、かつての僕のように途方に暮れている人がいたら。
そして、「自分には何もできない」と、心の奥で呟いているなら――
どうか思い出してください。
たった一つの“信じた行動”が、未来を変えるきっかけになるかもしれないという事を。
そしてなにより、あなたが誰かを想ったその“気持ち”こそが、
この世界で一番あたたかくて、強くて、美しい“力”なんだと、僕は本気で信じています。
…そしてもし、
今のあなたが「誰かのために何かしたい」と思ってくれているのなら。
僕が出会った、ある一本のボトルのことを、そっと手渡したいと思います。
▶︎ [還元くんと僕の物語の続きを見る]
※これはあくまで僕の体験に基づく記録です。
効果・効能を保証するものではありません。